福岡大学工学部機械工学科Department of Mechanical Engineering,Fukuoka University

小型ハイブリッドロケット打上実験に成功

2021年9月4日に福岡県築上郡にて流体工学研究室と福岡大学学生ロケットプロジェクトが全長約1.3mの小型ハイブリッドロケット打上実験を実施しました。

 

 2021年94日に福岡県築上郡にて流体工学研究室と福岡大学学生ロケットプロジェクトが全長約1.3mの小型ハイブリッドロケット打上実験を実施しました。ロケットは本学学生ロケットプロジェクトメンバーが一から設計・製作しました。今回使用した発射台は流体工学研究室とNPO法人円陣スペースエンジニアリングチーム(e-SET)による共同研究の一環で製作しました。 

 当日は9時から発射台の組み立て等準備を開始し、12時半より打上シーケンスを開始、1620分に点火されました。ロケットは点火後約5秒で頂点に到達、11秒後に着水しました。着水後内蔵していた膨張式フロートが展開し回収船によって全機回収されました。ロケットは事前に実施した飛翔シミュレーションとほぼ同様の飛翔経路を辿ったと考えております。ロケット内に搭載した気圧センサのデータ取得に成功しており、今後より詳細な解析を行う予定です。以上のことから、本実験の目的であった福岡県内小型ロケット発射場開拓と産学連携で製作した小型ロケット用発射台の実証、ロケットを題材とした工学教育を達成できたものと考えています。

 本実験実施に際し、地元行政の方々や漁協組合、地域住民の方々のご理解とご協力を賜りました。この場を借りて御礼申し上げます。NPO法人円陣スペースエンジニアリングチーム(e-SET)の方々には発射台の製作及びロケットの一部製作をいただきました。ASTROCEAN株式会社・森琢磨CEOには回収船の手配等でご協力をいただきました。福岡大学ものづくりセンターの方々にはロケット部品製作に多大なご協力をいただきました。本実験は公益財団法人柿原科学技術研究財団より助成を受けました。上記の方々に心より御礼申し上げます。

 

工学部機械工学科の1年生が結果を講演会で発表しました。

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